暑さはのこるものの、朝夕は涼しい風が吹くようになり、草の葉先に
露が結ばれます。
赤とんぼが飛び、「恋数え鳥」と言われる鶺鴒が尾を振って鳴き、
ツバメが南に帰っていきます。
9月9日は陰陽道で陽とされる奇数の最大の数が重なるので「重陽の節句」
とよばれます。
「菊の節句」とも呼ばれ、古来、祝いの儀式が行われてきました。
秋の七草は、おはぎの由来となった萩、すすきの別名尾花、根を薬として
使える葛、清楚な撫子、黄色い花が咲く女郎花、香りのいい紫の花を
咲かせる藤袴、根が咳の薬にもなる桔梗の七つです。
春の七草はお粥にしますが、秋の七草は鑑賞して楽しみます。