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神様は、どこにいるの?

  今日から、新しく神道(しんとう)の世界を始めます。

  神様を大切にし、一緒に生きる道を「神道」と言います。

 

  神様 それは、私たち人間の想像を越えた力を持つ、

  恐ろしい存在であるいっぽうで、様々な恵みを与えて

  くれる尊い存在です。

 

  たとえば、台風による暴風雨、地震や噴火が起こる事を、

  人間は防ぐことができません。

 

  いっぽうで、心地よい太陽の光や風、そして適度な雨は、

  動植物の命を生み出し、育ててくれます。

 

  日本人は大昔からそんな自然現象に神様の存在を感じ、

  手を合わせてきました。

  そして稲作が始まり、定住するようになると、豊かな

  田畑や集落を作ってくれた先祖に感謝し、自分たちの

  生活を守ってくれる神様として先祖をまつるようになりました。

  もっと言えば日本人は、この世に存在する全てに神様が

  宿っていると信じ、「八百万の神」やおよろずのかみ

  と呼び、うやまってきたのです。

 

  (八百万)とは、実際の数ではなく、「数え切れないほど多くの」

  といういみです。

  太陽の神様、海の神様、さらには食物の神様、‥神様はどこにでも

  います。 私たちは、様々な神様に見守られ、ときには、

  𠮟られながら暮らしているのです。