「神様、仏様、お願いッ!」お願い事をする時、
ピンチのときに、こう言って手を合わせることはないですか?
神様を祀っているいるのが神社、仏様を祀っているのがお寺です。
そもそも神様と仏様は違うものだけど、実は深い関係があるんです。
昔から日本人は八百万の神様をうやまってきました。
そこへ、中国から朝鮮半島をへて、仏教が伝えられました。
仏教というのは、インドに生まれたお釈迦様が、人々が幸せに生きる
為に説いた教えです。同時に仏様の姿を彫った仏像も伝わりました。
昔の人は仏像を見て驚きました。なぜなら日本の神様は、存在を感じても、
その姿を見ることができなかったからです。
それでも日本の神様の仲間として受け入れ、仏様を「蕃神(ばんしん)」
「仏神」 「今来の神」などと呼んで、どちらもありがたいものとして、
神様にも仏様にも手を合わせるようになったのです。
そして、神社に「神宮寺」というお寺を作ったり、逆にお寺に「鎮守社」
という神社も作られました。
ところが明治時代になって、神様と仏様はきちんと区別しなければならない
という決まりができて、神社とお寺は別々になりました。