二十四節気が冬至から小寒に変わり、いよいよ
「寒の入り」です。
この後に大寒を控え、寒気がまだ最大にならないと
いう意味ですが、「小寒の氷、大寒に解く」という
古事もあり、実際は小寒の頃の方が寒さが厳しいことも
池や湖の氷も厚みを増し本格的な冬の季節です。
小寒から4日目は「寒四郎」といい、この日の天候が
麦の収穫を左右すると信じられています。
また、9日目に降る雨は「寒九の雨」と呼ばれ
豊作の兆しとして喜ばれてきました。
寒九の日に汲んだ「寒九の水」で薬を飲むと良く効くと
いう言い伝えもありました。
小寒と次の節気大寒を合わせた、節分までおおよそ一ヶ月
を「寒中」 「寒の内」といいます。
一年で最も最も寒い時期で、この寒さを利用して氷餅や凍み豆腐
寒天作りなどの寒の仕事が始まります。
寒稽古や寒中水泳が行われるのもこの "寒"の時期で、この間に
出すのが「寒中見舞い」です。
2月4日頃の立春には、「寒の明け」を迎えます。