二十四節気が小寒から大寒に変わり、一年で最も寒さが
厳しくなる頃となりました。
大寒は冬の季節の最後の節気、春は目前ながらますます、
寒さ厳しいこの頃は、寒稽古 寒垢離(かんごり)
寒念仏(かんねんぶつ)などの寒行が行われます。
一方で、昔から日本ではこの寒気を利用して様々な食べ物を
仕込んできました。
寒風にさらして作る凍み豆腐や寒天などの乾物、そして、
酒や醬油や味噌などの発酵食品。
特に、この寒の時期に汲んだ水は「寒の水」と呼ばれ
寒さと乾燥のため雑菌が少なく腐りにくいとされることから、
清らかな水が必要な酒や味噌を仕込むのに用いられてきました。
大寒の最後の日が節分で、翌日2月4日は立春です。
これからは、日が次第に長くなり、少しずつ暖かくなっていきます。
「三寒四温」という言葉のように、厳しい寒さが3日続くと
その後の4日は暖かくなり、寒い中にも少しだけ春の気配を感じられます。