日本に稲作が始まり大和の国ができたころ、神社はまだ
ありませんでした。
古来、神様は人間の目には見えず、山や大きな岩、木
などを依代としてやってくるものと信じられていました。
やがて、その場所に神社が建てられました。
神社ができたのは、仏教が伝わり、お寺が建てられる
ようになってからです。
そして、お寺に仏像が祭られているように、神社には、
神さまをむかえる依代をご神体としてまつるように
なりました。
神社に祭られているご神体はさまざまです。
多くは鏡や剣、勾玉などですが、神さまの衣服とされる
御幣、神様の姿を彫った神像をまつっている神社もあります。
ただし、ご神体は神聖なものなので、神に仕える神主さんで
あっても軽々しく見ることはできません。
そして、ご神体に宿る神様を「祭神」といいます。
神様は、豊かな緑があり、きよらかな水がわくところが
大好きなので、ご先祖さまたちは鎮守の森を大切に守って
きたのです。
また、森の木を修理や建て替えの材木として使うためでもありました。