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大切なのは先を読むこと

ある寓話。

「一頭のロバが塩を背負って運んでいる途中で、

川を渡ることになりました。

水深が少し深いところがあり、荷物が水に浸かって塩が溶け、

ロバの荷物は軽くなりました。

それを見た後ろのロバが『あいつうまいことやったなー』と

真似をして、川の深いところに荷物を浸けましたが

そのロバが背負っていたのは綿だったので

水を吸って、荷物はさらに重くなってしまいました」。

自分の人生で自分が何を背負っているのかわからないで

他人の真似をしても苦労をするという教えの話。

 

僕はこの話の続きを勝手に考えている。

「塩を運んだロバは、到着したときに

『塩が溶けている』とこっぴどく𠮟られ、

量が足りないからもういちど運ぶことに‥と

さらに苦労するハメになりました。

綿を運んでいたロバは、

重くなった荷物を背負っていたおかげで筋力がアップ。

そして、綿は重さで商売をすることになったので、

ご褒美がたくさんもらえました」。

じつは「その先」を考えたら嬉しいのは逆かもしれない。

 

そして、さらに「その先」を考えてみる。

「塩を一日に二度も運ぶことになったロバは、

川を渡るときには飼い主と協力して、

塩を川に浸けないように運ぶようになりました。

一方のロバは、、綿を濡らせば儲かると思ってそれを

繰り返していましたが、『あそこの綿は濡らして重くしている』

と評判が悪くなって、ロバは食べていけなくなり他に

売られてしまいました‥」。

 

つぎつぎ考えてみると、そのときの不幸が、

その先もずっと不幸とは限らない。

大切なのは先を読むこと。先のことを考えること。

その先がどうなるのか、その先のためになにをするといいのか。

なにが幸せでなにが不幸せなのかは、

自分の背負っている荷物だけではなく、

そのときの経験や自分の考え方で簡単に変わるもの。

人生はどこでどうなるか、

なにが幸せでなにが不幸せなのかわからないもの。

「その先」に進んで、最後に笑顔になれれば、それでいい。

      ゲッターズ飯田

☆長い文章を読んでいただきありがとうございます。

 私も最後に笑顔になれるようにその先に進んでいきます。